SAMURAI

切り捨て御免という言葉のもとに、世は侍だらけ。
将軍を倒そうと3年前から企んでいるいっぱしの侍「佐助」は、とうとう将軍討伐ミッションの日を迎え、
緊張のあまりでんぐり返しを200回もしてしまった。
佐助「見ていろ将軍、今に拙者が貴様を討ち取るでござるざるざる。」
彼は将軍の城へ向かった。

入り口には勿論のごとく門番が立っていた。
佐助「通してください。」
門番「ダメだよ。」
佐助「どうして。」
門番「将軍から許可なく人を通すでない、と言われている。」
佐助「拙者は人ではないよ。」
門番「なぁんだ、じゃぁ通ってもいいよ。」
佐助はハチュウ類という名目のもと、城へ侵入した。

佐助「ううむ、城の中はまるでラビリンスでござる。」
彼は城の廊下をホフク前進していくことにした。
通行人「何をしている。」
佐助「俗に言う筋トレでござる。」
通行人「頑張りたまえ。」

そうしているうち、佐助は階段を発見した。
佐助「将軍はおそらく城の上のほうに居座っているのでござろう。」
彼は人に気配を悟られないよう壁を進んでいくことにした。
佐助「これぞ必殺壁歩きでござる、むふふ。」
物音ひとつ立てずに佐助は階段の壁を進んでいく。
通行人「何をしている。」
佐助「俗に言うスパイダーマンでござる。」
通行人「グレイト。」

彼はついに将軍の部屋にたどり着いた。
部屋には大きく「将軍room」と書いてあったので発見も容易であった。
ガラガラッ
佐助「将軍め!拙者がお主を倒して新たな政権を握るでござる、覚悟!」
秘書「将軍はただいま外出中です。」
佐助「む、それなら伝言を頼むでござる。」
秘書「分かりました。」
佐助「【明日お前の首をとってやる】と伝えてくれでござる。」
秘書「OK任せろ青年。」

翌日、佐助は怖気づいて村を去った。




 
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