ぼくの夏休み

2003年7月、僕の中学2年生の夏休みは始まった。
自由研究と読書感想文と数学の問題集2冊、社会の調べ学習を最初の2日間で終わらせる気だったが無理だった。
今年の僕の夏休みをここで説明しようと思う。

7月25日、僕は友達3人と近くの市民プールへ行った。市民プールは朝から満員だった。
気温35℃直射日光バリバリのところで2時間待ってたら、友達の川田が近くの病院に運ばれた。
無事プールに入れてから、もう1人の友達村崎と25mクロールを勝負していたんだが、
僕がゴールして後ろを振り向くとそこに村崎の姿はどこにもなく、あの日以来未だに僕の前に姿を現していない。
プールの帰りに僕はクリームたい焼きを食べたが、クリームじゃなくてマヨネーズが入っていたので困った。

8月1日、長野の某所へ家族と2泊3日の旅行へ行った。
家族構成はお父さん・お母さん・妹とぼくの4人、そしてペットのオウムだ。
初日は渓流で釣りをした。お昼はその釣った魚を焼いて食べる予定だった。
しかしお父さんは長靴を釣るし、お母さんは竿を逆に持って血をピューピュー流すし、
妹はかかった魚が引っ張る勢いとともに川へ飛び落ちたので、結局僕が釣った4匹だけとなった。
僕がちょうど4人分釣ったおかげで、家族全員1匹ずつ食べてお昼ごはんを堪能できた。
こうしてなんとか初日は無事に終了した。

2日目は山登り。たしか標高1600mの山だった。
妹は全速力で駆け上がっていった、小学生のことだけはある。
と思っていたら3分後ぐらいに上から転がり落ちてきた。
お父さんとお母さんと僕は、なんとか頑張って山頂までたどり着いた。
山頂はとてもいい空気で見晴らしも最高だったので、記念に家族全員で写真を撮った。
家に帰ってきて写真を現像したら、お父さんの横に見知らぬ青白い顔の男の人が立っていた。

3日目は帰りの渋滞が大変だった。たしか20km渋滞していた気がする。
僕は車の中で眠ろうとしていたのだが、妹がトンカチでスネを必死に叩いてくるので寝れなかった。
これで旅行は終了した。

8月13日、この日は宿題の社会の調べ学習をやった。
歴史上の人物に関する新聞を作れと言われていたので、僕は「坂本竜馬」について調べることにした。
図書館に行って資料を入手しようとしたのだが、図書館は年に一度の「おやすみDAY」で休館だった。
しかたなくインターネットで調べることになった。さすがは21世紀、ザクザク情報が出てくる。
だが新聞を書き終わって安心していた矢先、飼っているオウムが
「ジョン万次郎は僕の従兄弟」と言いながら新聞をズタズタに引き裂いた。書き直しだ。

8月21日、ぼくが入っている野球部の大会だった。
僕は3番打者でヒットを数本打ったが、1つだけ相手の監督に直撃させてしまって大変だった。
守備の方も絶好調だった。横跳びの超ファインプレーでアウトにしたのだ。
だが横飛びしたときにフェンスに頭を激突させてしまい、失神して病院へ運ばれた。

8月31日、数学の問題集が大量に残っていたので、川田と一緒にスパートをかけて終わらせることにした。
彼は必死に連立方程式の計算をやっていたが、
全て解答欄が1つずつずれている事に終わってから気づいて、壁を全力で殴っていた。
僕は連立方程式の応用問題の方をやっていたのだが、
問題の文章中に「被害者が5名、加害者が3人による連続集団殺人事件で…」と
何故か殺人事件の問題が書いてあったのでびびった。
しかも「被害者の名前は川田…」と書いてあったため、またしても川田は壁を殴りだした。
なんとか宿題は終わったものの、川田は母親に宿題一式をすべて古紙回収に出されてしまったため、
翌日の始業式に何一つ提出することができなかった。そしてまた壁を殴りだした。

変な夏休みだったが無事終了した。来年は村崎が戻ってくる事を祈る。




 
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