Debate

設定:某都立高校のLHRで空き時間ができたため、ディベートをクラス内の一部で行うことにした。
   テーマは「無人島で独りで1ヶ月生活する場合に必要なもの10」である。
   それぞれチームは「マネミヌリスモズ」と「ディベーツ」。
   マネミヌリスモズの構成員をM1,2,3,4,5、ディベーツの構成員をD1,2,3,4,5で表すこととする。
   司会進行は3人で、これは本来の正式なディベートとは形式が異なる。
 
  ・マネミヌリスモズの選択した「必要なもの」
   水、ナイフ、食料、スーパーボール、懐中電灯、広沢くん、虫除けスプレー、ラジオ、糸電話、望遠鏡
  ・ディベーツの選択した「必要なもの」
   水、ナイフ、食料、扇風機、高山くん、小学校の卒アル、イヤホン、携帯電話、腹痛の薬、三国無双ADV

司会1「それでは『無人島で独りで1ヶ月生活する場合に必要なもの10 』について
    最初にマネミヌリスモズの肯定意見から主張してもらいます。
    両チームとも水・ナイフ・食料は共通のようなので、それ以外のもので議論してもらいます。」
M1「はい、僕たちが選んだ物の中で最も重要だと思われるのはスーパーボールです。
   これがあれば何とか2日は楽しめます。」
D2「それはかなり個人差があるのではないですか、僕はハイパヨーヨーの方がいいんですが。」
司会2「個人的な意見を述べないように。」
M2「ですから、スーパーボールがあれば一人でも相当な時間楽しめるんですよ。」
D3「楽しめる楽しめないは関係ないんじゃないですか。
   話し合っているのは生き延びるために必要なものです、そんなものなくたっていいじゃないですか。」
M5「そうですね、スーパーボールは必要ないっすね。」
M4「お前裏切るのはえーな。」

司会3「それでは次にディベーツの肯定意見を述べてもらいます。」
D4「まず必要なのは扇風機です。無人島と言っても南国の可能性は十分にありうるので
   熱射病で倒れてしまうかもしれません、だから扇風機は必須です。」
M2「電源なんかないんじゃん。」
D4「しまった。」

D5「それでは懐中電灯はどうですか、夜になったら無人島だから真っ暗闇になります。
   これがないと夜に行動するのが大変になりますよね?」
D2「そうです、『ぷっちょ』は必要不可欠なのです。」
D3「お前は黙ってろ。」
M1「わざわざ夜にそんな遠出をしなくてもいいのではないですか。
   日が出てるうちにやることは全て終わらせて、夜はあまり動かない方が安全です。」
D1「いえ、夜こそフィーバーする時間帯です。」
M2「フィーバーの意味がよくわかりませんが。」
D1「もう絶好調を極めて、テンションがMAXな状態です。」
M5「その状態になってどうするのですか、それの利点は。」
D1「ないです。」
D2「なに引き下がってんだよ。」

司会1「では発言をマネヌミリスモズに移します。」
M2「ちげーよマネミヌリスモズだよ。」
M4「間違えてんじゃねーよ。」
M5「ふざけんなよ。」
ガチャ バタン
司会1は退室した。

M3「僕たちは広沢くんが必要だと思います。彼がいると安心します。」
D4「いや、それなら高山君の方が頼りがいがありますよ。でもそれ以上に僕は神に近い存在です。」
M1「よく考えてみるとお前の名前って判別式だよな。」
司会3「仮定として、無人島にいるのは自分一人なんですが。」
D1「いや、一人じゃ無理だ。俺には…君が必要だ。」
M5「何言ってんの。」

D3「小学校の卒業アルバムは、過去の思い出を回想することができますよ。」
M2「で。」
D4「妙に悲しくなって涙が出てきます。」
M1「それは無駄に体内の水分を出すことになるので、無駄な行為としか思えません。」
D5「僕の小学校は去年廃校しました。」
司会2「関係のない話をしないで下さい。」
D5「△市立□小学校です。」
司会2「!僕がいた小学校の隣じゃないですか。」
D5「え、マジッすか。」
D3「勝手に盛り上がらないで下さい。」

M4「虫除けスプレーの必要性は相当高いものと思われます。
   もし無人島に危険な昆虫がいたら死に至る可能性もありうるでしょう。
   そんなときにこれがあれば取りあえず大丈夫です。」
D5「危険な昆虫とは具体的になんですか。」
M4「俗に言うアライグマです。」
D1「それ昆虫じゃないよ。」
M4「頭にもう2本生えてるじゃないですか。」
D2「あれは耳ですよ。」
M4「うそーん。」
D1「ディベートで嘘はいけません。」
M3「でも他にも虫除けスプレーには有効な用途がありますよ。」
D3「ではその例を挙げてください。」
M3「吸います、かなりいい気持ちになります。」
D2「19へぇ。」

司会2「それではマネミヌリスモズへの否定意見をお願いします。」
D1「はい、そちら側の意見ではラジオが必要だといっていますが、
   陸地から遠隔の無人島であると電波が届かないのではないですか。」
M2「いえ、大丈夫です。無人島は本州から泳いで260m程の場所に位置しています。」
D5「なら泳いで帰れ。」
M4「しかし本州とその島の間には怪獣ラゴーンが住んでいます。
   一瞬でヤツに飲み込まれてしまう恐れがあるため、とても太刀打ちできません。」
D2「戦闘力はいくつですか。」
M4「おそらく2.4ではないかと思われます。」
D1「勝てよ。」
D3「本題に戻って、再びラジオの必要性をお願いします。」
M1「ラジオがあれば、無人島での生活においても多少外界からの情報を得ることができます。」
D4「それはどのような情報ですか。」
M2「思いつきません。」
M1「少しは考えろ。」
M2「えー…あー………、僕が旅行中に遭難したとのニュースが流れます。
   そして僕はこの無人島にたどり着いたのです。」
D5「そんなのあなた自身が聞いても意味ないですよ。」
M2「もちろん。」
D2「ラジオは必要ないってことになりました。」

司会3「続いてディベーツ側の肯定意見です。」
D4「イヤホンは必要です。無人島での極限の孤独感に耐えるには、
   音楽を聴いて気を紛らわすしかありません。」
M1「イヤホンだけじゃ何も聴こえませんよ。」
D4「しまった。」

D1「携帯電話は、外界との連絡が取れる可能性があるので持っていくべきです。」
M5「それは僕たちが選んだラジオと同じように電波が届かないのではないですか。
   先ほど言ったことに矛盾します、よって√4は無理数です。」
D3「それは有理数ですよ。」
M2「何ミスってんだよ、背理法つかえねーのかよ。」
D5「話を戻しますと、最近の携帯電話は多機能で、連絡だけでなくその他にも
   様々な機能が備わっているので、生活を送る上で非常に便利です。」
M1「その様々な機能の詳細を知りたいのですが。」
D4「冷蔵庫や洗濯機、進んでいる企業のものは簡易住宅としても使えます。」
M3「もはや電話ではないようですが。」
D2「いえ、そんなことはありません、列記とした時計です。」
M3「やっぱ電話じゃないじゃん。」

D1「しかしそれならそちら側の糸電話なんか論外じゃないですか。
   携帯電話のほうがはるかに実用性がありますよ。」
M5「糸を無人島から日本まで張ります。たとえ何千キロあっても。」
D2「そんな長くてちゃんと連絡しあえるのですか。」
M4「やってみないとわかりません。」
D5「それなら実証してみてください、それからもう一度意見を伺います。」
M4「では1週間の猶予をください。」
司会3「却下。」

M1「そちらが主張する腹痛の薬は、もちろん腹痛を起こした場合に用いるのでしょうが、
   何故病状を腹痛に限定するのですか、それなら頭痛薬なども必要ではないんですか。」
D3「ああそうか。」
D5「マジつかえねーコイツ。」

D3「望遠鏡はどのような場合に用いるのですか。」
M5「島の近くを船などが偶然通ったときに、それを発見するためです。肉眼では見えない恐れがあります。」
D4「その船に救出してもらうというわけですね。でもどうやって自分の存在を気づかせるのですか。」
M4「近くで溺死しているワイルド一等航海士の笛を使ってそれを吹きます。」
D1「タイタニックの見過ぎです。」
M1「そのとき既にジャックは海の中に沈んでしまっています。」
D2「もうお前に発言権はない。」

M81「三国無双アドバンスはゲームのようですが、何故そのゲームに限定するのですか。
    先ほどの腹痛の薬同様、限定する意味が不明確です。」
M3「それ以前にあなた誰ですか。」
M81「おじゃましました。」

司会2「どうぞ続けてください」
M1「先ほどの侵入者が述べたように、限定する意味を教えてください。」
D4「僕が今一番ほしいソフトなんです」
M4「僕はもう持ってます、だから別にそれは要りません。」
D4「…。」

司会3「これで両チームとも意見を全て出し終えたようなので、勝敗の判定に移ります。
    勝敗の審議は司会1が抜けてしまったので、私と司会2で行います。」

10分経過

司会2・3「審議の結果、我々司会団の勝利です。」
全員「え。」

ディベート終了




 
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