ちょっと変わった昔話

■花咲じいさん「陰謀」
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
二人には子どもがいなかったので、シロという犬をかわいがっていました。
ある日のこと、シロがしきりに畑でほえました。
シロ「ここ掘れワンワン!ここ掘れワンワン!」
爺「こいつしゃべってやがる。」
シロ「ちなみに穴は深く。」
おじいさんはとりあえず畑を掘ってみることにしました。
シロはその上から土をかぶせて穴を埋めました。

■鶴の恩返し「急ぎなので」
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある寒い雪の日、おじいさんは町へたきぎを売りに出かけた帰り、
雪の中で罠にかかっている鶴を見つけました。
かわいそうに思ってすぐに助けてあげたところ、
鶴は山の方へと飛び去っていきました。
家に帰ったおじいさんはおばあさんにその話をしました。
すると入り口の戸をたたく音がしました。
婆「どなたでしょう。」
おばあさんは戸を開けました。するとそこには美しい女性が立っていました。
女「姿を見られたからにはもうここにはいられません。」
爺「何しに来たんだよお前。」
女は鶴に化けもせず去っていきました。

■一休さん「ウルトラミステイク」
桔梗屋「このはし渡るべからずと書いてあったはずだが?」
一休「はい、ですから端(はし)を渡らずに真ん中を歩いて参りました。」
桔梗屋「あれマジで危なかったんだけど。」
一休「ふふ、そんな脅しは効きません。
   それに、昨夜私は仲間たちをあの橋を渡ってちゃんと帰京させましたよ。」
テレビ「今日未明、京都府大徳寺付近の橋が暴風により全壊し、
    通行中だった青年のうち2名が死亡、1名が行方…」
その後一休の消息は途絶えた。

■一休さん「室町幕府の将軍と」
一休「将軍殿、何かお困りのようで。」
義満「うむ。実はここのところ、屏風絵の虎が夜な夜な屏風を抜け出して暴れるのだ。
   お前の力をもってして退治して欲しい。」
一休「では捕まえますので、虎を屏風絵から出して下さい」
義満「ちょっと待って、いまプリントアウトする。」
翌日幕府は滅亡した。

■一寸法師「3秒でエンディング」
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいましたた。
二人には子どもがいなかったので、ゴッドにお願いをすることにしました。
「神さま、親指くらいの小さい小さい子どもでも結構です。私たちに子どもを授けてください。」
すると本当に、小さな小さな子どもが生まれたのです。
ちょうど、おじいさんの親指くらいの男の子です。
ぷちっ。

■イソップ物語−金のオノ銀のオノ「幸せのカタチ」
昔、ある男が川のそばで木を切っていた。
ところが誤って手を滑らせ、持っていたオノを川に落としてしまった。
男はひたすら困った、オノがないと何も仕事ができないのだ。
すると、川の中から神さまが出てきて、まばゆく光る金のオノを見せた。
神「お前が落としたのは、このオノか?」
男「それです。」
神「ちょっと待って。断ってくれないと困るんだけど。」
男「お前が会いたいのは正直な男か、それともうそつきな男か?」
神「正直な男です。」
男「正直者には私を授けよう。」
翌月彼らは入籍した。




 
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