勇者は立ち上がった

毎年正月に年賀状が来るか来ないか不安でたまらない高校生「山川次郎」は勇者である。
去年の10月から全国のファミレスを支配している悪の大王「ドンボス」は、
メニューの品を全て1500円以上にして人々を苦しませていたのだ。
そんなドンボスを倒すために次郎は立ち上がった。
しかし膝の関節が痛かったために座り込んでしまった。
次郎「医者に行こう。」

次郎は近所の整骨院に行くことにした。
医師「世間一般で言う関節痛だね。」
次郎「関節痛って具体的にどういうことですか。」
医師「関節が増えてる。」
次郎「ヤブ医者って本当にいたんですね。」
彼は整骨院を後にしてドンボスの城へ向かった。

次郎はドンボスの城の場所がサッパリ分からなかったのであきらめることにした。
しかし今日の晩ご飯は苦手なグリンピースが出てくるので、彼はとてもじゃないが家に帰れなかった。
次郎「グリンピース、グリングリン貯金、パリンパリン募金。」

次郎は頑張ってドンボスの城を探すことにしたが、
どうすればいいか分からなかったので、さしあたり市役所を尋ねてみた。
次郎「ドンボスの家の住所をTELL ME。」
役員「誰それ。」
次郎「悪の代名詞です。」
役員「ああ、それならここの4階にいますよ。」
次郎「ありがとうございます。」
次郎はエレベーターで4階へ向かった。

だがエレベーターは3階と4階の途中で止まってしまったので、次郎は慌てて係員呼び出しボタンを押した。
ピッ
次郎「助けてください、エレベーターが止まりました。」
役員「おめでとうございます。」
ボンッ
呼び出しボタンは爆発した。

次郎は「自分の道は自分の力で切り開け」という父親の言葉を思い出し、
エレベーターの天井を突き破って脱出することにした。
ベキベキと天井の板を外し、エレベーターのワイヤーを伝って4階へと上っていく。
4階の床には、ドンボスの部屋までのルートが丁寧に矢印で誘導してあったので、
彼は簡単にドンボスの所へたどり着いた。

次郎「やい、ドンボス覚悟しろ。」
ドンボス「君だけにはファミレスのサービス券10年分をあげるよ。」
次郎「一生付いて行かせてもらいます。」

彼らは永遠の友になった。




 
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